先日、愛知県南知多のトマト生産者さんを訪問しました。

今回は、野菜の先生お二方と岐阜県の生産者さんに同行させていただいたので、現場ならではの話をたっぷり聞いて勉強することができました。

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生産者さんお二方とも土耕栽培でトマトを育てていらっしゃいます。でも、土の性質、土地の気候が異なるので、木の仕立て方、水と肥料、使っている資材の中身、量、タイミングなど全く異なるのです。愛知県と岐阜県はお隣なのに、本当に不思議です。だから先生方もお二方の栽培環境や目指す方向を聞きながらアドバイスされていきます。


それでまず1つ、私が改めて思ったことは、「野菜の栽培には絶対解はない」ということ。

その土地の特性、育てている品種、そして生産者さんの目指す方向性があります。それらにとって、最適だと考えられる方法を仮定して、実行されていきます。でもそれは、年に1回だけのチャレンジ。しかも、天候や温度など、自然環境は毎年異なります。毎年、生産者さんは様々な試みをしながら、野菜を育ててくれているのです。


トマト栽培1つとっても、植物の生理は同じなので、栽培の基本も一緒かもしれない。でも、作る場所、品種が違えば、生産者さんの考えや栽培方法も違う。実際、トマト生産者さんを4人訪問してみても、畑の様子は本当に不思議なくらい異なります。


こちらは、愛知県のトマト生産者の畑。
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こちらは、岐阜県のトマト生産者さんの畑。
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季節や時間はさておいて、ハウスや木の仕立て、わからないかもしれませんが土の色も異なります。

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とはいえ、私が訪問した生産者さん全員に共通しているのは、「食べて美味しい、元気になれる野菜を作ること」だ。

特にこだわって手間暇かけて作り、売り先も自ら開拓しようとしている生産者さんは、「美味しさ」こだわる。今回の生産者お二方ともご自身で直売所を運営され販売されていてるから、お互いの情報を交換したり先生たちに質問をぶつけたりと、大変熱心なのです。


同じ野菜でも、作る品種、人、場所が違えば、作り方は当然異なる。
100人いれば、100通りの考えや作り方は存在する。
それこそが生産者さんの個性であり、唯一無二の価値である。


これって当たり前のことなんだけれど、ついつい忘れがちな部分。例え答えは1つだとしても、アプローチは数えきれないほどあるわけで。それなのに、農法や産地などで同じ1括りにしてしまうのは良くないなと。

大玉トマトといっても、味や食感、香りは様々。それを品種の名前で呼び分けることが正解という訳ではない。なぜなら、同じルネッサンストマト1つとっても、生産者さんや産地、栽培時期が異なれば味も食感も香りも異なるから。


だからこそ、Chef's Clipにある生産者さんのお話をお届けする情報誌『農家つなぐ図鑑』では、「なぜこの生産者さんは、その野菜・品種を選んで、その作り方をしているのか」ということを、栽培方法、栽培管理といった目に見える部分だけでなく、その背景にある生産者さんの考え、大変に熱い取り組みやその思いも一緒に伝えていこうと改めて強く思いました。



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